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日本のトップドラムコーたちが熱演したチャンピョンシップ

1月28日(土)、関内にある横浜文化体育館にて、ドラムコージャパン主催のチャンピョンシップが行われました。結果はドラムコージャパンのサイトに掲載されています。

リキャップ(PDFファイル)
http://www.dcjpn.org/ja/recap/championship/Champion2006.pdf

日本のトップドラムコーたちが熱演したチャンピョンシップ_c0039372_0415558.jpg




観戦しての私見は下記のとおりです。演奏逆順ですが、あしからず。


横浜インスパイアーズ

演奏演技ともに、もっともバランスが取れていたように思います。
原曲とアレンジのクオリティが、ショー全体の魅力を押し上げていたのでしょう。

ソリストもそれぞれ聴かせるいい演奏だったと思います。

ビジュアルアンサンブルも安定していました。

横浜スカウツ

残念ながら個人レベルでの細かいミスが目立ちました。
特にMMが意外とそろっていなかったように思います。

演奏が全体的に単調に聞こえがちで、もしかするとアレンジと演奏の仕上げにもう一工夫あってもよかったのではないかと思いました。

スコアでは1位となりましたが、個人的にはあまりそりが合わなかったようです。

東京フェニックス

演奏がとても安定しており、ソリストの演奏がとても光っていました。
ドリルデザインでは、歩幅の扱いにもう少しひねりがあると、音楽がより生きていたのではと感じました。ちょっと一本調子なところがあったと感じました。

ドラムラインがとても安定しており、技術も高く、演奏クオリティがもっともよかったように感じます。

フェニックスレジメント

秋のプレビューと先日のドキュメンタリを見ていたこともあり、これまでの演奏演技の中でもっともよいショーでした。たえだ、ドリルデザイン上、フィジカルにかなり無理してしまっており、その効果よりも演奏への影響や、不ぞろいになりがちなこともあって、見直してもよいのではと感じます。

***

インペリアルサウンド

愛知からきたコーで、私の一番好みのショーをしていました。曲アレンジ(とくに打楽器アレンジ)とドリルデザインが、音楽そのものとショーとしての楽しさをより効果的に演出していたと感じました。

スカードの作り方、スカード間の相対的な動きの効果など、曲とアレンジの研究の成果がぴったり合っているドリルデザインと感じました。

ドラムラインは、マルチタムが秀逸だと感じました。ブラボー。

チェリーブロッサムズ

選曲が渋いのですが、アレンジもすばらしかった。メンバー数にあったドリルデザインでした。ソロが比較的多かったのですが、全員安定した演奏演技で、バリバリハイノートを出しているわけではないが、とても好印象でした。MMのクオリティはとてもよく、カンパニーフロントなどの統一美によるところは、すばらしかった。

ソニックランサーズ

まずはMMレベルでの全体の調整が必要だと思います。レパートリーの構成とアレンジがマニア心くすぐるもので、よかったです。ついつい2000年Cadetsを連想してしまうのですが、それに劣らない構成でした。


成績発表の前に、横浜インスパイアーズのドラムラインがいくつかのCadenceを演奏していたのですが、合間があって、なんのためのCadenceなのかがよくわからなかったです。これはきっと運営サイドのなにか意図があったんだと思いますが、いまいち伝わりませんでした。

で、出演団体が入場するCadenceを引き続きインスパドラムラインが演奏していたのですが、1992年のSanta Clara VanguardのDrum Cadenceをやっていました。(確かElectric Wheelchairという名前がついていたと思います。)これを生でやっているのを聴いたのは初めてで、これはこれで収穫でした。(^^)

<テクノラティ:タグ>

# by toshifme | 2006-01-29 01:43 | Marching

宇多田ヒカル"passion" -- 時空間を駆け抜ける曲

まっちゃんさんに刺激をうけて、宇多田ヒカルのPassionについて、いろいろと見聞きしています。
このシングルは、CDのみ(プラスティックケースではなく紙ジャケット)とCD/DVDの2枚組の2種類のメディア販売と、iTunesMusicStoreをはじめとするダウンロード販売があります。PVがみたかったので、2枚組のものを早速買ってみました。

中身はこんな感じです。
一番上:プラスティックケースにはいっているジャケットで、右が表紙、左が裏(内側)です。
真ん中:プラスティックケースの裏側で、下部にレコード会社名やコピーライトが記述されています。
一番下:左がCD、右がDVDです。
宇多田ヒカル\"passion\" -- 時空間を駆け抜ける曲_c0039372_1612277.jpg



PVですが、イントロから最初のメインテーマの終わりまでがアニメーションになっており、女性キャラクターが登場していますが、宇多田ヒカル自身は、「私自身だ」と感じていたそうです。まあ、そう見えなくはないけど、というあたりでしょうか。

宇多田ヒカル インタビュー
http://www.oricon.co.jp/music/interview/051214_02.html


このアニメーションキャラクタは、ディスニーのFantasia Millenium版の最後「火の鳥」に出てくる女性キャラクターと似た感じです。同じ感想をmixiのレビューでも見かけました。

PV中の舞台は、大きく4つあり、1)アニメーション 2)ドラマーたちと一緒に 3)ダンサーたちと一緒に 4)大平原にて となっています。公式サイトなどで視聴できる部分は、2のところです。ちょっと不気味な感じがします。私の好きなENIGMAの世界観とちょっと似ているところがある感じです。ただ、このドラマーたち、本当の打楽器奏者ではなさそうです。マレットの持ち方や振り方があまりにもアマチュアというか、あれでは音が出ないです。

まっちゃんさん情報によると、テレビの音楽番組でライブ演奏をしていたときに、数名のドラマーたちが出てきて、ドラムパッドをたたく演出(演奏はしていないと思われます)があったそうですが、この2の部分をモチーフにしているのでしょう。

いずれにしても、全体を通して、ドラムの特徴的なビートが効いている曲であることは確かです。

歌詞は、シンプルでストレートでわかりやすいです。過去、現在、未来を不思議につなぐ歌詞で、時空間を自由に飛び回るイメージが浮かびます。

曲中に何度か出てくる、呪文のような歌声が入るのですが、ある台詞を逆回転にしてミキシングしているそうです。こちらは、なんと言っているかの議論がちょっとあって、

I need more affection than you know
I need more passion than you know

のどちらかだ、というので、いろんな人が実際に逆回転させた音声ファイルを作成して主張されていました。「affection」に聞こえるし、そのほうが意味が通りやすい、ということで落ち着いたようです。

よって、ここの部分は
wonk uoy naht niotceffa erom deen I

と記述されていました。(^^)

この曲は、彼女の歌声で彼女が歌う曲であるから、とても映えるんだと思います。さすがです。

残念ながらゲームにはあまり興味はないのですが、この曲が主題歌となっているキングダムハーツ2は、スクエアエニックス社とディスニーが一緒に作っているとのことで、ディスニーキャラクターがRPG内に出てくるそうな。それ自体はとても楽しそうですよね。
# by toshifme | 2006-01-09 16:02 | CD/DVD

「森のくまさん」の謎をめぐる諸説

先日、ふとしたことから「森のくまさん」の話になりました。発端は、テレビ番組の番宣で、そんな謎があって、解いてみようといったくだりがあったのを耳にしていたことにありました。

「謎」は、その歌詞に端を発しています。

森のくまさんとは、「♪ある日、森の中〜」の歌詞を輪唱で歌うあの歌のことですが、歌の中でくまさんがとっても不可解な行動をとっているというのである。

私が遭遇した「森のくまさん」の謎についてのページの中には、あまりにも力が入りすぎているものがあり、一通り苦笑させていただきました。

森のくまさんの謎
http://www1.odn.ne.jp/mushimaru/bakaessay/bear.htm

まあ、こちらはナンセンスであるとしても、ほかにも同様の疑問への推理をしている人がいらっしゃいます。

森のくまさんの謎
http://www2.chokai.ne.jp/~assoonas/UC111.HTML

番宣があった番組では、いったいこの歌の真意はなんだったのか、を追跡していたようです。

番組は、テレビ東京系の「そこんトコロ抜き打ちテスト」で、バックナンバーページに、質問と回答が掲載されています。
http://www.tv-tokyo.co.jp/sokontokoro/back/
質問:童謡「森のくまさん」のくまさんは、どうして「お嬢さん、お逃げなさい」と言うの?

回答:「森のくまさん」はもともとアメリカ民謡。アメリカの歌詞では、熊に追いかけられて食べられてしまったり、熊を敷物にしてしまったりと結構ショッキングな内容。日本語の歌詞を作った作家の馬場祥弘さんによれば、争いを好まない自分の性格から、熊がお嬢さんに気を遣って「この暗い森からお逃げなさい」と言う内容になったのだとか。


そこで、実際の歌詞がどんなものだったのかを探ってみました。

<そもそも何の歌?>
もともとは学校の先生が授業や野外でのイベントなどのときに、小さな子供たちと一緒に歌っているもののようです。

The Tearcher's guide
http://www.theteachersguide.com/Songs/bearthe_other_day.htm
ここで紹介されている「The Bear」の歌詞は、日本語の歌詞とほとんど同じです。括弧書きのところも、ちょうど輪唱するようになっています。歌詞は、ずいぶんと先まであるのですが、くまに追いかけられた後、最後には木の枝につかまることができて、おしまいおしまい、となっており、いまいちよくわからない結末となっていました。ここでも、ショッキングな内容にならないように考慮された、と考えられます。

さらに探して、たどり着きました。前出の馬場さんが「オリジナル」とした歌詞は、おそらくこちらのものでしょう。

森のくまさん
http://www.sound.jp/childrensongworld/bearsong.htm

I heard a crack (I heard a crack),
I heard a crunch (I heard a crunch),
And I became (And I became),
That big bear's lunch (That big bear's lunch).
I heard a crack I heard a crunch,
And I became that big bear's lunch.


「大きなくまのランチになっちゃった」というオチなのです。
しかも、この歌は、まだ続きがあります。

The moral of (The moral of),
The story be (The story be),
Don't meet a bear (Don't meet a bear),
Without a tree (Without a tree).
The moral of the story be,
Don't meet a bear without a tree.


「この歌の教訓は、木のないところでくまに出会わないように」だそうな。




この「森のくまさん」追跡のなかで、さらにもとになったといわれている曲がありました。
「Sippin' Cider Through a Straw」です。こちらのサイトで紹介されていました。

http://momo-mid.com/mu_title/morino_kumasan.htm

もちろん歌詞も違うのですが、どうやら微妙にメロディーラインも違っているようです。
楽譜と音源を提供しているサイトがありました。

http://sniff.numachi.com/~rickheit/dtrad/pages/tiSIPCIDER;ttSIPCIDER.html

曲のルーツを探るのはとても興味深いです。「森のくまさん」は、子供向けのゲームを兼ねたところから、さまざまなアレンジやバージョンができたんだと思います。
# by toshifme | 2005-12-31 19:10 | よもやま話